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2015.02.19

先日発売された九龍ジョーさんの『メモリースティック』を少しずつ味わいながら読んでいます。

それぞれ別の時期に書かれた文章が大きな1つのうねりになっていて、読者である自分は、読み進めるうちに自然と一緒に自分のこの10年のことを追体験していることに気づき、不思議な気持ちになります。

どん詰まりの中にいた2005年からもう10年。弟が居なくなってからもう10年。

この本は、いいことも悪いこともたくさんあったこの10年に想いを馳せる時間を得ることができる正しくメモリースティック。これからもふとしたときに自分の記憶を開くための扉の1つとして手にすることになるんだろうなと予感しています。

もちろん九龍さんが体験してきたことと自分が体験してきたことは全く違うのだけれど(本の中に登場する同じ時間、同じ場所に自分も居たというところはちょこちょこありますが)、なぜかこの本が自分の過ごしてきた時間を追体験するきっかけになるのは、九龍さんと自分が同じ年齢だということも1つの要因なのかもしれないなーなんて、ふと思いました。 

なんだかんだいろいろあるけど、どん詰まりだったあの頃があるから今があるんだと思えているし、「今の時代がいちばんいいよ」とつぶやくこともできる。それって、幸せなことなのかもしれないですね。

 

 

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