『有害都市』(筒井哲也)のこと

筒井哲也さんの『有害都市』第2話が「となりのヤングジャンプ」で公開中です。

同サイトに書かれたあらすじを引用すると以下のとおりです。

2019年、東京の街ではオリンピックを目前に控え、“浄化作戦”と称した異常な排斥運動が行われ、猥褻なもの、いかがわしいものを排除するべきだという風潮に傾き始めていた。
そんな状況下で、人の屍肉を食べたいという抗し難い欲求にかられる“食屍病”の蔓延を描く作品を発表する一人の漫画家がいた。“表現の自由”を巡る業界震撼の衝撃作!!

作中に別のマンガ作品を登場させ、それに対する表現の自由への規制をテーマにした作品です。これからの展開が非常に気になります。

筒井さんの作品は、個人的に絵が好みだというのもありますが、『マンホール』、『予告犯』、『リセット』、『ダズハント』など刺激的な設定とストーリー展開の作品が多く愛読しています。

『マンホール』に関しては、長崎県有害図書の指定を受けていて、この問題に関して、筒井さんご自身のサイトで詳細に検討、報告されています。有害図書に関しての規制については、90年代初頭の有害コミック規制問題が有名だと思いますが、現在まで、連綿と続いているトピックであることがわかります。

90年代初頭の有害コミック規制問題のときは、ちょうどリアルタイムで青少年(当時中学生でした)として、この問題に直面しました。自分の中でこの問題は表現規制を考えるうえでの原体験となっています。
当時、自分のクラスの男子のほとんどは、遊人さんの『ANGEL』や上村純子さんの『いけない!ルナ先生』を読んでいたと記憶しています。これらの作品が突然連載中止や絶版となったことについては、なぜ、そのような処分になったのかについて、当時の中学生に対して、少なからず衝撃を与えていた問題だと思います。自分も、当時、有害コミック規制問題が扱われた深夜のテレビ番組『プレステージ』まで観ていた記憶があります。

性表現や暴力表現については、このところ、これらの表現に対する規制事例がニュースとして採り上げられる機会が多いような気がしています。表現規制に関して、どのように捉えて行くのかについては、多くの人が対話、議論して考えていく必要があると思います。