レコード日記(仙台) 2014.02.10

出張で仙台に行ったので、打合せの前に打合せ場所のすぐ近くにある喫茶ホルンを訪問。月曜日が定休日であることは知っていましたが、せっかくなので場所だけでも確認しておこうと思い立ち寄りました。 

喫茶ホルンは、yumboというバンドのリーダーである澁谷さんが経営するお店です。今年の1月の終わりに、高円寺の円盤で行われた「不明なアーティスト」という企画で澁谷さんの弾き語りを1mくらいの至近距離で観る機会があり、いたく感動しました。そのほんの数日後に、都築響一さんのメルマガ「ROADSIDERS' weekly」で澁谷さんの書いたyumboの歴史に関する長い文章をたまたま読むことに。澁谷さんの文章が載っていた「ROADSIDERS' weekly」は昨年の9月に発行された号でしたが、メールの受信トレイの整理をしているときにたまたま目に留まったものでした(「ROADSIDERS' weekly」はボリュームが非常に多いので忙しいときには読むのを後回しにしてしまうことがあります)。

弾き語りを観たタイミングでたまたま澁谷さんの文章を読み、たまたまその数日後に仙台出張。しかもお店は打合せ場所のすぐそば。これは定休日であっても店の佇まいを目撃する必要があると思いました。次は、必ずコーヒーとカレーを注文しにくることを心に誓い、看板の写真をパシャリ。

 

打合せを終え、東京に戻るまでの間にレコード店を巡る小旅行へ。まずは、打合せ相手のOさんにオススメされた店「Store 15Nov」に。ここは新品中心のお店で、アヴァンギャルド電子音楽エレクトロニカ、現代音楽、サイケ、ジャンクミュージックなどなど、かなり個性的な品ぞろえでした。CDとアナログは半々くらい。面白いものがかなり揃っていましたが、アナログについては新品ということもあって、ちょっと高めの印象です。ここでは、角煮とおにんこのスプリット7インチ『角煮おにんこ』を購入。たぶん高円寺の円盤に行けばまだ手に入ると思いますが、あえて仙台で買うという消費行動がぼくに特別な思い出を残してくれました。

「Store 15Nov」を後にしたぼくは雪道を西南へと進み、「Vol.1」へ。せんだいメディアテーク付近にこの店が出している個性的な電信柱の看板が点在していて、是非行ってみようと思い立ったのでした。

店は、大きなアーケードの商店街の端にあるビルに位置していました。普段は19時まで営業しているようですが、たまたまこの日は18時閉店。入店したのが、17時35分を過ぎた頃だったので、20分程度しか時間がありません。その割に店はかなりの大きさ。アナログ、CDだけでなく、本なども充実しています。しかも、仙台のご当地ものの本なども扱っていて、ゆっくり見たいという衝動に駆られます。お店のイメージとしては、京都に居たときに良く通っていたビーバーレコード(すでに閉店。残念・・・)に似た雰囲気でしょうか。ビーバーレコードに比べると店内はだいぶ整理されていて綺麗ですが。とにかく、時間がないので、サクサクとレコードを見て行きます。こういうときに、特価品のエサ箱から見てしまうのが、ぼくの悲しい性です。 

JEFF BERLIN & VOX HUMANA『CHAMPION』、Gerry Malligan『A Profile Of Gerry Malligan』、Genesis『abacab』、O.S.T.『女と男のいる舗道』(7インチ)、松平健『夜明けまで』(7インチ)、バリー・サドラー軍曹『悲しき戦場』(7インチ)、ビリー・バンバン『さよならをするために』(7インチ)、O.S.T.『もしも、あの世にゆけたら』(MASH)(7インチ)。全部で2000円也。東京のディスクユニオンあたりで見かけたら買わないようなものまで買ってしまいました。「MASH」の7インチなんて、名曲「Suicide Is Painless」の邦題が「もしも、あの世にゆけたら」なんていうナイスなものだったと知ったうれしさだけで衝動的に購入。これぞ小旅行の醍醐味ですね。

「Vol.1」から少し南下して「ジェー&ビー北目町店」へ。これぞ街のレコード店といった佇まいがワクワクさせます。

ところが、入店するといきなり大量のクラシックのコーナーが。クラシックの扱いが多い店は正直ぼくの好みのものが少ないという法則があるのでちょっとだけ警戒。しかも店内のBGMは最近のジャニーズのものと思われるものが大音量で掛かっていて、さらに警戒を強めます。 

まずは、プログレコーナーがないか調べますが、それっぽいものはないので、とりあえず、HR/HMのコーナーを見てみました。それほど数はないし、これといったものは無さそうな雰囲気でしたが、ぼくにとっての心の名盤TNT『INTUITION』が!

これを見つけただけで、仙台でのレコードぶらり旅は成功を収めたと言っても過言ではありません。今までのこの店への警戒心が解かれていきます。『INTUITION』について語り出すと長くなるので、ここでは止めておきますが、これほどメロディの美しい楽曲で占められた盤というのは、なかなかないと思っています。トランザムの『TV映画主題曲集 刑事コロンボ』という地味に欲しかったアナログも手に入れることができました。そして、現在、ぼくがレコード店に行ったら、まずないかを探すアーティストの1つであるTOM★CATの『サマータイムグラフィティ』(7インチ)を発見しました。ジャケットがものすごくダサすぎて、喜びも一塩です。どういうコンセプトで作られたジャケットなのでしょうか。制作秘話を聞きたいという衝動に駆られました。曲はもちろんものすごく素晴らしいです。3枚でしめて1700円。トランザムがちょっと高かったですね。

結局夕飯を食べる時間はなく、新幹線の中で売れ残りの駅弁を食べて済ませてしまいましたが、少ない時間の中でレコード店をコンパクトに巡れたので大満足な小旅行でした。